「産後クライシス」冷え込む夫婦関係 役割分担など産む前から備えを (2/4ページ)

2015.11.29 07:25


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 離婚に発展

 出産前、赤ちゃんを抱っこして幸せな子育て生活を夢見る女性は多い。しかし、実際に生まれてみると、体がダメージを受けている上に、泣きやまない子供を前に途方に暮れ、授乳などによる寝不足で疲労はピークに達する。そうした中、理解のない夫の言動が引き金となり、離婚に発展するケースも少なくない。

 厚生労働省が平成23年、母子家庭の実態を調査した「全国母子世帯等調査結果報告」では、離婚時の末の子供の年齢は「産後クライシス」の時期に当たる「0~2歳」が最も多く35・1%を占めた。

 吉田さん自身、結婚4年目で待望の第1子を出産したが、産後鬱になった。夫が深夜まで働いていたことからすれ違い、孤独感が募った。「夕方になると赤ちゃんはよく泣く。でも、その時間帯は、赤ちゃんの沐浴(もくよく)や夕飯の準備などやることはたくさん。本当に大変でした」と振り返る。

 夫が働き方を変えて早く帰宅するなど協力的になったことで関係は修復。結果的に4人の子供に恵まれた。吉田さんは「出産後の夫婦の会話は赤ちゃんや家事についての事務的なものになりがち。妊娠中から夫婦の役割分担などについて話し合い、産後に備えることが大切」と助言する。

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