周囲を頼って
出産後の母親は心身ともにダメージを受けやすい。東峯婦人クリニック(東京都江東区)の松峯寿美院長は「産後、女性の体は妊娠前の状態に戻ろうとする。無理をすると妊娠中に伸びた骨盤底筋群が戻らず、尿漏れや痔(じ)になることもあります」と指摘する。
また、産後は妊娠中に大量に分泌されていた女性ホルモンが一気に減少してマタニティーブルーから産後鬱になりやすく、注意が必要だという。
最近は母体の回復のほか、母乳の知識や赤ちゃんへの接し方などを教え、自信を持って自宅に戻れるよう手厚くサポートする産後ケア専門の施設が出てきている。
産後ケアに関する人材育成に取り組む、日本産後ケア協会(千代田区)の大久保ともみ代表理事は「母親が1人で子育てを抱え込む必要はない。人を頼ったりサービスを使ったりして、自分が楽になれる時間を作り、余裕を持って育児をしてほしい」と話している。