食のこだわり維持
高齢者の孤食が問題視されるのは、食欲や口腔(こうくう)、嚥下(えんげ)機能の低下と相まって、食の楽しみや関心がなくなり、体力の減退が進む結果、フレイルや要介護状態に陥りやすくなるためだ。
東京大高齢社会総合研究機構の飯島勝矢准教授(総合老年学)らは平成24年から、千葉県柏市の高齢者を対象とした大規模調査研究「柏スタディー」を実施。その結果、フレイルから要介護になりやすい人の傾向が明らかになってきた。
食事に関する調査(約1800人対象)では、「同居する人がいても、3度の食事を1人でとる孤食の人」は、「1日1度でも誰かと食事をする人」に比べ、鬱傾向になるリスクが4・1倍、低栄養になるリスクが1・6倍高かった。こうした傾向は、1人暮らしで孤食の人よりも、同居家族がいる孤食の人の方が高かったという。