国も対策に本腰
飯島准教授らは、研究成果をもとに、11項目のフレイルの簡易チェック表を作成。また、両手の親指と人さし指で輪を作り、ふくらはぎの一番太い部分を囲む「指輪っかテスト」も考案した。ふくらはぎが囲める人は、サルコペニア(筋肉減少症)の可能性があり、転倒などによって要介護状態になりやすいという。
こうした簡易テストは、柏市をはじめ自治体などで予防活動に使われ始めた。また、国も28年度予算に初めてフレイルの対策の一つとして「高齢者の低栄養防止・重症化予防の推進」に、10億7千万円を計上。75歳以上の高齢者に対して、管理栄養士や歯科衛生士らの相談や訪問指導を充実させる考えだ。
飯島准教授は「フレイルの予防には、身体的な面だけでなく、精神的、社会的な面もある。生きがいをつくる『高齢者の社会参加』という処方箋をどう書くか。地域全体で取り組む必要がある」と話している。