普通の高校に進学しても、カリキュラムになじめずドロップアウトしてしまう生徒が多く生まれている状況を見て、自分のペースで学べるような高校があれば良いと、カドカワが設置するN高校。沖縄にスクーリングのための校舎を設置する、課外授業でライトノベルやファッション、プログラミングなどが学べるといった点が評判となって、進学を希望する子供たちが大勢出てきている。
ただ、開校前のため実績がなく、ネットで学ぶといった点も親に子供を進学させて良いかといった不安を与えている。カドカワの川上量生社長は「東大生を出せばN高校への意識が変わる」と判断。個別の子供たちに合わせた指導方法で定評があり、「映画 ビリギャル」のヒットもあって広く実績が知られるようになった坪田塾と協力し、N髙生向けの“限定特典”となる「N塾」設置を決めた。
N高校は通信制のため全国どこにいても学習できるが、「N塾」は講師が直接指導にあたるため、塾生は名古屋市内に置かれる寮に入り、同市内にある校舎に通うことになる。朝の7時半に起き、午前9時から午後3時まで「N塾」の生徒として東大進学に必要な学習をし、午後4時から午後9時まで寮で自習、そして午後9時から午前0時まで通信でN高生としてのカリキュラムをこなす、といったスケジュールが一例として挙げられた。