ひとつひとつの問題を、講師が懇切丁寧に説明するのではなく、生徒と講師が互いに疑問をぶつけ合いながら、自分が何を分かっていないかを生徒が自覚するようにもっていく。そして、必要な勉強を自分で判断して行えるようにするのが「N塾」での指導方法。生徒ひとりひとりの理解度を見ならが“子別指導”を行うことで、問題への対応力を高め、学力向上を目指すという。
N高校の“進学校化”に向けた取り組みはもうひとつある。学校法人高宮学園代々木ゼミナールと共同で、N高生を対象にした大学受験のための講座を受けられる「代ゼミNスクール」を4月に開校する。
受講者は朝から東京・代々木にある専用の学習施設に通って、進学のための講座に出て、N高生としてのカリキュラムは夜などにこなすというスケジュール。通常の高校に通うよりも多くの時間を受験勉強に当てられる。今年1月に行われた発表会見で、SAPIX YOZEMI GROUP共同代表の高宮敏郎氏は「N高校に入って大学受験にも関心があるという人に来てもらい、いっしょに大学を目指して欲しい」と呼びかけた。