異色の地方公務員の奮闘ぶりを描く「県庁そろそろクビですか?:『はみ出し公務員』の挑戦」(円城寺雄介著、小学館新書http://www.shogakukan.co.jp/books/09825257)【拡大】
民間企業でも、これほどの成果を出すには数え切れない程のトラブルや軋轢(あつれき)を経験するものだが、それを公務員という立場でやり遂げるのは本当に凄いことだ。
しかし彼は“安定性”という形容詞が1番しっくりくる公務員という仕事について「私は『社会のために挑戦できること』が公務員の魅力だと思っている」と断言。
さらに「たとえ周りが何と思おうが、どんな評価をされようが、いい仕事をするために挑戦していけるのが、公務員の最大の魅力なのだと私は思う」と胸を張る。
ちなみに記者は本書を読んで、民間企業に就職した新入社員のみなさんも、彼のこの発言の「公務員」の部分を自分の職業に置き換えて挑戦を続けるべきだと痛感した。
そして「この仕事は自分に向いていない」「まさかこんな仕事だとは思わなかった」と早々と辞表を出す前に、この本の著者の円城寺さんのように、周囲をドン引きさせるくらい、はみだしてみるべきである。そもそも、辞表を書く覚悟があるなら「会社めちゃくちゃにして辞めたるわい!」とひと暴れしてやればいいのだ。