
ヤマザキナビスコ製造の「オレオ」「リッツ」「プレミアム」。同社のライセンス切れで「オレオ」は中国産に…【拡大】
日本人消費者のために研究を重ねたヤマザキナビスコ
ヤマザキナビスコは、昭和45年に米国のナビスコ社と山崎製パン(株)と日綿実業(株)(当時、現在は双日(株))との合弁会社として創立した。米国での定番商品で人気のあったリッツはレシピも確立していたが、日本での製造は簡単ではなかった-と同社のHPに詳しく説明されている。
日本の小麦粉は米国のものより粒子が細かく、この微妙な違いのために、満足のいくレベルに仕上げることができず、小麦粉そのものを製粉会社と共同開発。また、オレオも食感の改良やパッケージの見直しなど時代に合わせて改良を加えた。市場を的確に分析し日本人に向けた商品を開発、常に改良してきたという。
そうした努力や姿勢があって、日本でヤマザキナビスコのリッツやオレオは長く愛され続けてきたのだ。ヤマザキナビスコではない会社が生産するとなると、まったく同じものというわけにはいかないだろう。「味はそのまま?」「風味は変わらない?」というファンの不安も当然だ。