ジカ熱やデング熱…蚊が媒介する病気は様々 「刺されない」対策しっかりと (2/4ページ)

2016.7.16 17:08

羽田空港国際線ターミナルに設置されたジカ熱への注意を呼びかける電子看板=東京都大田区
羽田空港国際線ターミナルに設置されたジカ熱への注意を呼びかける電子看板=東京都大田区【拡大】

 デング熱も、シンガポールやベトナム、タイなどアジアで患者が増加。今年は6月26日までの海外感染者が153人に上り、すでに昨年同時期(110人)を上回っている。

 ジカ熱やデング熱は2~12日の潜伏期間を経て発症する。主な症状は、ジカ熱は、発疹▽結膜炎▽頭痛▽倦怠(けんたい)感▽発熱、デング熱は、突然の高熱▽頭痛▽関節痛-などだ。厚生労働省東京検疫所検疫衛生課の永井周子さんは「どちらも多くの場合、症状が軽く、1週間ほどで治る。全く症状の出ない人も半数以上いる」と指摘する。

 ただし、デング熱はごく一部の人が重症化し、死亡することもある。また、ジカ熱は、感染した母親が小頭症の子供を産んだり、手足のまひを起こすギラン・バレー症候群を発症したりすることもある。小頭症リスクの高さから、厚労省は妊婦や妊娠予定の女性に対し、ジカ熱流行地への渡航を控えるよう勧めている。

性行為でも感染

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