羽田空港国際線ターミナルに設置されたジカ熱への注意を呼びかける電子看板=東京都大田区【拡大】
ワクチン接種を
日本脳炎や黄熱は、発症すると死亡のリスクが高く、予防のためにワクチン接種が勧められる。
日本脳炎ワクチンは定期接種となっており、1期(生後6カ月~7歳5カ月)に3回、2期(9~12歳)に1回の計4回接種する。これとは別に、副反応報告を機に積極的な勧奨が差し控えられていた平成17年度から21年度にかけて、接種の機会を逃した20歳未満で21年10月1日までに生まれた人は「特例対象者」として未接種分を定期接種として受けられる。
黄熱は、南米やアフリカなど流行地への渡航者は入国前にワクチン接種が求められる。
性行為でも感染
蚊が媒介する感染症の予防は、蚊に刺されないことに尽きる。東京医科大病院渡航者医療センターの浜田篤郎教授は「ジカ熱やデング熱を媒介するネッタイシマカやヒトスジシマカは主に日中に刺す蚊。野外で活動することが多い日中の虫よけ対策をしっかりしてほしい」と注意を喚起する。