
羽田空港国際線ターミナルに設置されたジカ熱への注意を呼びかける電子看板=東京都大田区【拡大】
虫よけ対策には、長袖・長ズボン着用や虫よけ剤の使用が挙げられる。虫よけ剤は、「ディート」や「イカリジン」などの有効成分が含まれるものが勧められる。勝田教授は「最低でも2時間おきに塗り直して」と話す。日焼け止めを使う場合は、日焼け止めを塗った後に虫よけ剤を使う。
海外の流行地域から帰国した人は、国内での感染を防ぐため、症状の有無にかかわらず、2週間は蚊に刺されないようにする。
また、ジカ熱は性行為でも感染する。国立感染症研究所は、流行地に滞在中はもちろん、帰国後も8週間は性交渉を控えるかコンドームを使うよう呼びかけている。
■高濃度の虫よけ剤を迅速承認へ
虫よけ剤は有効成分の濃度が高い方が長持ちする。しかし、現在、日本で販売されている商品は、ディート濃度が12%以下、イカリジンは5%以下。このため、厚生労働省は6月、ディートは30%、イカリジンは15%の濃度の製品が申請された場合、迅速に審査を行い、承認すると発表。これを受け、アース製薬やフマキラーはディート30%の製品を申請中。不備がなければ、同省は9月30日までに承認するとしている。