がん新薬「オプジーボ」、腎臓にも保険適用拡大 年3500万円にもなる薬代、保険財政に波紋

 免疫の働きを利用した新しい仕組みのがん治療薬「オプジーボ」(一般名ニボルマブ)を、腎臓のがんの治療に使うことを5日、厚生労働省の部会が了承した。約1カ月後に正式承認され、保険適用が認められる。

 オプジーボは、優れた効果が期待されるが、極めて高額な新薬。現在、皮膚がんの一種の悪性黒色腫と非小細胞肺がんが保険適用となっている。

 新たに認められるのは、手術不能か転移性の腎細胞がん。開発元の小野薬品工業(大阪市中央区)は、血液や頭頸部のがんへも適用するよう申請している。

 オプジーボは、肺がん患者が1年間使うと3500万円かかると試算され、保険財政への影響が懸念されている。薬価を定める中央社会保険医療協議会(中医協)で、価格設定の新たなルール作りを議論している。