
第3次安倍再改造内閣が発足し、記者会見する安倍首相=3日、首相官邸【拡大】
実行計画は政府に新設する「実現会議」が策定の舞台に。厚労省幹部は「まるで厚労省では改革できないと言われたようだ」と不満げ。別の政府関係者は「本腰を入れて改革するなら年単位の時間が必要だが、次の選挙向けのアドバルーンだ」と皮肉った。
加藤勝信・働き方改革担当相と塩崎氏との不協和音を懸念する声も上がる。労働政策の所管大臣は塩崎氏だが実行計画を作る「実現会議」は加藤氏の下に。両氏は連携を強調しているものの、1億プラン策定に関わった幹部は「どちらが主導権を取るか調整が大変だった」と打ち明ける。
準備不足あらわ
改革をめぐるキーワードも方向感が食い違う。塩崎氏は「生産性の向上」を強調し、人口減社会での経済の活性化に力点を置く。「中間層の厚みを増す」と就任時に語った加藤氏は所得格差の是正が主眼だ。
働き方改革の事務体制は整っておらず、「実現会議」の構成メンバーも固まっていない。首相の意気込みとは裏腹に準備不足があらわになっている。