まずはハコとなる店舗物件を借りる費用。保証金と前家賃、不動産仲介手数料なども含め、一般的には家賃月額の8~12カ月分位が目安とされている。仮に家賃20万円なら160万円~240万円だ。次に内外装・設備工事費。まっさらな状態であれば、一坪あたり約50万円前後から、こだわれば100万円は優に超える。
また、営業にはイスやテーブル、食器、照明、音響など什器・備品なども必要となる。事前にお酒も必要だろう。さらに運転資金として最低でも3カ月分の経費、家賃などを確保するのが常識とされ、ゼロからともなると、どんなに少なく見積もっても500万円以上のお金は必要となる。
スナックに欠かせないカラオケ機器の導入も必要だ。これはリースか買い取りかの選択があるが、リースであっても初期費用に加えて年間最低でも60万円以上が必要となる。
「昔のことで忘れましたけど、大変だったのは役所に出す書類の多さですね」と亜美ママが言うように、開業のための手続きも煩雑だ。
まずは「風俗営業」の許可をとる必要がある。また、午前0時以降も営業する場合には「深夜種類提供飲食店営業」の届け出が必要となる。ほかにも、店で軽食やお通しなども提供するので「飲食店営業許可」が必要だ。店の収容人員が30人以上の場合などには、消防法の規定により「防火管理者」を置く必要もあり、ともに講習に参加しなければならない。