「今日はありがとうございました」はNG 外国人上司への失礼を避ける話し方 (2/9ページ)

 日本人だけの上下関係に慣れていると、思い及ばない部分が多い内容である。以下、くわしく見ていこう。

 1.自己紹介の要素は4つ。最後にプライベートな要素を少しだけ混ぜる

 上司とオフィスで初めて会ったときや、キックオフミーティングの場など、英語で自己紹介をしなくてはならない場合。何をどこまで話せばいいか、迷う人もいるだろう。自己紹介では、(1)名前、(2)どう呼んでほしいか、(3)今の仕事をして何年くらいか、またはそのチームの中でどういう仕事をしているか、(4)プライベートなネタを1つ、この4つで十分だという。

 名前をフルネームで慌てて発音すると、長いファーストネームだと思われることがあるので、必ず名前のあとに一呼吸置いてから名字を言うといい。例えば「I’m Mariko(一呼吸)Suzuki」という具合だ。

 続いて、現在の仕事について簡単に触れる。この時、学歴は不要だ。「オフィスでの顔合わせなどで自己紹介するときに、『私は××大学を出ました』など、学歴は言わないですね。ただ、社外の人にプレゼンテーションをして話を聞いてもらおうと思ったら、取得している学位や資格など、仕事につながる学歴や専門性の話をするのはいいと思います。例えば若くても高い専門性を持っている人が、見た目で判断されてしまう場合もあります。そんなときは、『実は××の学位を持っていて、今日お話しすることは専門分野です』などと説明することは有効です。そうすると、相手は『この人の話を聞いてみよう』と思いますよね」(河野氏)

日本人が意識して話す必要があるのは…