「今日はありがとうございました」はNG 外国人上司への失礼を避ける話し方 (7/9ページ)

 (4)お礼は具体的に

 コミュニケーションが進んでくると、ホームパーティーなどに呼ばれることもあるかもしれない。もし呼ばれたら、ぜひ進んで参加しよう。ここで大事なのが、帰るときの一言。お礼をいうとき「今日はありがとうございました」「Thank you for today.」ではお礼を言ったことにならないのだ。

 「『今日のあの話が面白かった』『あの料理がおいしかった。今度レシピをください!』など、何が良かったのかを具体的に言う。それくらい言わないと、褒めたことにはなりません。『サラダのドレッシングがとても気に入った』といったことでもいい。 “I loved it!”など、簡単でいいんです。相手が言われてうれしいことを、具体的に細かく伝えてあげる。それがお付き合いの基本です」(河野氏)

 4.ミスを防ぐ「5ピース」での伝え方

 細かく具体的に、というのは、仕事上の指示や連絡、依頼でも同じく意識すべきこと。「あれ、やっといてね」ではなく「**さん、**を**までに**しておいてくれますか? 大丈夫ですか?」と想像の余地を残さないレベルで具体的に全部伝える、というのが情報伝達の基本だ。それは、自分なりの解釈に任せると、人によって結果が違ってくるからである。

 「例えば『帰るときは机の上をきれいにね』といったとします。机の上がきれいだと思う感覚は人によって違います。自分がきれいだと思えば片付けないで帰るケースもあります。電話以外置かないように、パソコンは引き出しにしまって鍵を掛ける、など、誰が聞いても間違いがないくらい具体的に指示することが大事です。部下から上司に話すときも同じことが言えます。できるだけ具体的に言った方がいい」(河野氏)

やりがちだが避けたいのが「今度の金曜日」という言い方