「今日はありがとうございました」はNG 外国人上司への失礼を避ける話し方 (9/9ページ)

 「話すときは先に結論を話します。そのあとで、理由のアウトラインを示すと、しっかり耳を傾けてくれますね。さらに『10分でしゃべります』と言うのもいいでしょう。この習慣を身につけておくと、ふだんの日本語での会話も要点を押さえたトークができるようになるはずです」

 以上、外国人上司とのコミュニケーションが進む4つのポイントを紹介してきた。最後の「(5)日本の「当たり前」は通用しない。日本独自の商習慣の説明を」は、外国人エグゼクティブにとって最大の悩みを解決するためのものだ。次回の記事で詳しく説明する。

 河野木綿子 (こうの・ゆうこ)

 仕事の英語パーソナルトレーナー。1960年生まれ。2000年ロンドン大学心理学部大学院卒。83年上智大学卒業後、西友入社、その後モルガンスタンレー、バクスター勤務を経てロンドンに留学。帰国後、2001年ファイザーにて人事部企画課長、採用課長、2009年シーメンスで採用・人材開発シニアマネージャーを兼任。2014年に独立後は管理職とビジネスオーナーの英語のビジネスコミュニケーション力開発を中心に活動。著書に『仕事の英語 いますぐ話すためのアクション123』『読むだけでTOEIC(R)テストのスコアが200点上がる本』などがある。

 (仕事の英語パーソナルトレーナー 河野 木綿子、すずまり)(PRESIDENT Online)