ただ、雑談慣れしていない日本人にとって、ましてやそれを英語で、となるとかなりプレッシャーに感じるだろう。しかし難しく考える必要はない。「Hi. How are you doing?」「It’s hot today.」といった簡単なあいさつやお天気ネタ、週末にどう過ごしたか、家族のこと、好きな食べ物の話など、話題は何でもいい。
「今日のネクタイはステキですね」など相手の持ち物や洋服などを褒めてみるのもいい。身体的な特徴を話題にするのはよくないが、装いを褒められれば、悪い気はしない。『その先に話を広げられない』と心配しなくても、褒めれば相手は「妻にもらったんだ!」などと、どんどん話してくれるだろう。
「相手が話す内容を聞き取れなかったらどうしようと心配かもしれませんが、そんなときはニコニコ聞いているだけでもいいですよ」(河野氏)
3.名前は大事。知っていると信頼につながる会話マナー
仕事で英語を話す際、会話マナーの観点で特に気をつけたいポイントが4つある。(1)相手の名前をできるだけ正確に発音する(2)本人のいる場所ではheやsheを使わず、常に名前で呼ぶ(3)身ぶり手ぶりや語調に注意(4)お礼は具体的に、である。
(1)相手の名前をできるだけ正確に発音する
自分の名前を呼び間違えられたら不愉快な思いをするのは万国共通。よくある落とし穴は「名前を間違ってローマ字読みされてしまう」ことだ。