【産経女子特区】産後の女性社員が恐れるマミートラック 出口はどこに? (2/6ページ)

産後の女性社員が恐れるマミートラック出口はどこに?
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  • マミートラックに入らないよう、出産後の働き方を考える尾下知央さん(右)と夫の俊介さん
  • 特定社会保険労務士の新田香織さん
  • 育休後コンサルタント山口理栄さん

 1980年代後半の米国で、女性のキャリアを支援する非営利団体が、女性の働き方を「キャリア優先」と「キャリア+家族」に分け、

後者を望む女性に育休やワークシェアなどの制度整備を企業に提案。ジャーナリストらが、後者の働き方を「マミートラック」と呼んだのが語源とされる。

マミートラック真っ最中。妥協もやもや 不完全燃焼 

 現在、マミートラック真っ最中を自認するのが、都内大手金融機関に勤める総合職、まみさん(34歳、仮名)だ。

 「期待に応えるのが仕事の楽しさなのに、今は職場で求められている感じがしない。同僚は私をコスト(お荷物)だと思っているんじゃないかと…」と悩む。今年4月、1年3カ月間の育児休業から復帰。ため息まじりにマミートラックを走る不安を打ち明けた。

 米国の大学で金融を専攻し、11年前に就職。妊娠前には昇格も打診され、早朝から深夜まで海外市場の最新動向をにらんで働いた。

 「当時は責任のある仕事も任されるようになり、自分で仕事を動かしている充実感がありました」

 しかし、長女(1)の出産後は、保育園へのお迎えに間に合わせるため午後4時までの時短勤務を選択。朝夕の重要な会議に出られず最新の海外市場動向に追いつけなくなり、昇格も立ち消えに。育休前まで担当した業務から離れ、今は先に昇格した後輩の補助に回る。