【産経女子特区】産後の女性社員が恐れるマミートラック 出口はどこに? (3/6ページ)

産後の女性社員が恐れるマミートラック出口はどこに?
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  • マミートラックに入らないよう、出産後の働き方を考える尾下知央さん(右)と夫の俊介さん
  • 特定社会保険労務士の新田香織さん
  • 育休後コンサルタント山口理栄さん

 「後輩や同期が私が目指した第一線で活躍する姿をそばで見ながら劣等感を覚える。チームの仕事にもっと深く関わりたい、夕方の会議に出たい、とも思いますが、今は娘のお迎えが一番。そのジレンマに気持ちがもやもやします」

 いずれは時短勤務を卒業し、第一線に戻りたい気持ちもある。しかし「今の働き方を続けていて、その準備ができるかどうか…。難しいところですね」と仕事への意欲はあるのに、あきらめと不安が先立つ心情をにじませた。

マミートラック脱出成功!働き方見直し、裁量労働制で

 マミートラックからの脱出に成功した例もある。「今は、自分のペースで仕事を進められる」と話す先輩ママはどのように対処したのだろうか?

 部品メーカー勤務の技術専門職、かなさん(仮名、30代、東京都)は、4歳の長女を育てながら働く。大学院で電子工学を専攻。入社3年目に結婚し翌夏、出産した。妊娠前は「干されまいと、残業して独りでがむしゃらに取り組んだ」が、妊娠中に体調を崩し、期待された仕事を「できません」と断ることが増えた。

 そのためか、育休を経て復職後に任された仕事は技術者にとっての“片手間仕事”で完全なマミートラック。このままでは自分の成長が止まると悩み、転職先を探すこともした。

 一大決心して始めたのが、働き方の見直しだ。もともと、保育所のお迎えは夫やベビーシッターらと分担していたこともあり、時短勤務から、フルタイムに変更。一時は体力の限界まで働いたが、それでは身体も家庭も持たないと考え、今年からは実際の労働時間にかかわらず、一定の手当が支給される裁量労働制を選んだ。

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