専門医に聞くアルコールの科学 “飲むほど酒に強くなる”という常識のウソ(前編) (5/7ページ)

 --なるほど。私はアセトアルデヒド分解酵素が「弱い+強い」で、アルコールの分解が「遅い+速い」のタイプである気がします。特にワインを飲むと翌日まで響いてしまうことが多いのですが、酒の種類によってアセトアルデヒドの濃度の上がり方や分解のされ方が違う、といったことはあるのでしょうか。

 飲んだ翌日の不具合が、アセトアルデヒドに起因するとは言い切れないですよ。アルコールと違って、アセトアルデヒドの血中濃度は大抵その日のうちに下がりますから。

 --つまり、他の要因が大きいと?

 アルコールはたくさん飲むと低血糖になるので、脱水症状になって頭痛を引き起こしていることもあります。酒は液体なので水をたくさん飲んでいると思いがちですが、利尿作用があるため飲むほど体内の水分が失われてしまうんです。その脱水が頭痛に関係しているのではないかといわれています。

 考えられる原因はほかにもあります。製造過程で使われる添加物や、微量に含まれるアセトアルデヒド以外のアルデヒドが影響することもあるようです。さらに、もともと片頭痛持ちの方の場合は、アルコールが引き金になって片頭痛が起きることもありますね。

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