専門医に聞くアルコールの科学 “飲むほど酒に強くなる”という常識のウソ(前編) (6/7ページ)

 「悪酔い予防」の市販品は効くか?

 --飲む前に摂取すると悪酔いを防ぐとうたう市販品には、効果はあるのでしょうか?

 エビデンスがはっきりと出ている商品はないと思いますね。そうした市販品に頼るのはおすすめできません。例えばウコンを大量に飲むと、人によっては肝臓を傷めることもあります。

 --飲む前に牛乳を飲むと、「胃に膜ができて、酔いづらくなる」と聞いたことがあります。また、飲む前になにか食べておくといいともいいますよね。こうした対策には効果はありますか。

 牛乳で膜……。牛乳の効果はよくわかりませんが、先になにか食べるのはいいと思います。すきっ腹でアルコールを飲めば胃の粘膜を痛めるので、吐き気や胃のむかつきを感じやすくなります。また、胃になにか入れておけばアルコールの吸収がゆっくりになるので、何も食べないで飲むよりは酔いを感じにくくなるでしょう。

 --酒と水を交互に飲むというのはどうでしょうか。

 脱水予防という点では意味がありますよね。飲み過ぎ防止にもつながるでしょう。ただ、アルコールが喉を通るときにがんになりやすいので、健康面を考えると、アルコール度数の強い酒を水と別々に飲むよりは、割ったほうがいいでしょうね。

飲んだ後の経口補水液やスポーツドリンクはアリ?ナシ?