専門医に聞くアルコールの科学(後編) 酒に弱い人の無理飲みはがんリスクが上昇 (3/6ページ)

 「飲むと赤くなる」タイプの人は要注意

 --日本人の半分弱が該当するというタイプですね。自分がそのタイプかどうか、判定する方法はありますか?

 「弱い+強い」人を調べるのは簡単です。初めて飲酒したころ、飲酒によって顔が赤くなってしまっていたか。またはいまでも飲むと赤くなるかどうかです。このタイプの人が習慣的に飲酒をすると、がんのリスクがものすごく上がることが分かっています。特に多いのが、食道がんや咽頭がんといった、酒の通り道のがんですね。

 自分がこのタイプに属するのかどうか、簡単に調べられる方法があります。「コップ半分程度のビールを飲んで、顔が赤くなりますか」「飲み始めて1年間くらいのときにコップ1杯のビールで赤くなりましたか」。このどちらかが「はい」なら、9割くらいの正確さで、「弱い+弱い」か「弱い+強い」のタイプですね。

 --私はどうやら、「弱い+強い」タイプのようです。つまり、習慣的な飲酒は避けるべき?

 赤くならない人でも飲み過ぎればがんリスクは高まりますが、赤くなる人はもっとリスクが高いということです。例えば、平均して1日2合お酒を飲む人に対して行った調査があります。もともと赤くならないタイプの人、赤くなるタイプの人、全くお酒を飲まない人の3つのグループで食道がんになるリスクを比べたとき、赤くならない人は飲まない人の6.5倍なんですが、赤くなる人は65倍くらいに上がるんです。

がんのリスクも高まる