
6月まで開かれていた「週刊少年ジャンプ展VOL.2」の会場の様子=東京・六本木【拡大】
広告欄も味わい深かった。私はトレーニング器具のブルワーカーをいまだに持っている。 ついついイントロだけでこれだけ書いてしまった。中年にとってジャンプ語りはたまらないのだ。
◆意外に噛み合わない?中年の「ジャンプ語り」
もっとも、「中年」の「ジャンプ語り」については、誰もが盛り上がりそうなネタのようで、噛み合わなかったりする。そう、いつからいつまで読んでいたのか、推し漫画は何か、どれくらい熱いのか、詳しいのかという点は個々人によって違うのだ。いや、なんとなく作品名と内容は分かるのだが。これは、中年がBOOWYや尾崎豊、THE BLUE HEARTSについて熱く語りつつも、どうせ代表曲のサビくらいしか知らないのと一緒である。
小生は1974年生まれだ。最も一生懸命ジャンプを読んでいたのは小3だった1983年から中学校に入った1987年くらいまでだ。しかも、雑誌としての『週刊少年ジャンプ』はほぼ買ったことがない。床屋や、入院していた父親の病院、友人宅でまとめて読んでいた。
個人的に思い入れの強い漫画は『ブラック・エンジェルズ』『北斗の拳』『こちら葛飾区亀有公園前派出所』『聖闘士星矢』『キン肉マン』『ウイングマン』くらいだ。
これらの漫画に関しても、連載の時期によってはさめたりもした。たとえば、『こち亀』が好きだったのは1980年代までで、それ以降は流行紹介漫画風になったり、キャラも増えたりして、いまいちのれなくなってしまった。『キン肉マン』も一番熱かったのは、タッグトーナメント編くらいまでで、「王位継承編」はストーリーに無理を感じたり、筆者の病気による休載期間があったりして、その間にさめてしまった。