「友情、努力、勝利」は本当か? 中年男子が少年ジャンプから本当に学んだこととは (1/5ページ)

6月まで開かれていた「週刊少年ジャンプ展VOL.2」の会場の様子=東京・六本木
6月まで開かれていた「週刊少年ジャンプ展VOL.2」の会場の様子=東京・六本木【拡大】

【常見陽平のビバ!中年】

 今年は『課長島耕作』(弘兼憲史、講談社)のシリーズ35周年という記念すべき年である。主人公島耕作が仕事での成功・出世、さらには情愛を繰り返し、作中の役柄においても、作品名においても役職名が上がっていくという稀有な漫画である。私は島耕作が大好きな人間である。外伝を含め、全巻持っている。人は私のことを「耕作員」と呼ぶ。

◆島耕作35周年と『週刊少年ジャンプ』50周年 どちらがアツい?

 ただ、漫画に関して言うならば世間の関心は島耕作35周年よりも、集英社の『週刊少年ジャンプ』の50周年の方に集まっていることだろう、どう考えても。中年にとっても、島耕作は憧れの対象というよりは、面白がる存在になっているに違いない(私はいまだに島耕作に憧れているのだが…モテるとかじゃなくて、生き方に関して、だ)。今どきの中年なら「ジャンプ50周年」の方が語りたいことが多いのではないだろうか?

 言うまでもなく『週刊少年ジャンプ』は日本を代表する漫画雑誌である。ピークの1995年には653万部という漫画雑誌の最高発行部数を記録した。

 本誌や掲載作品の単行本を読んでいなくても、アニメや玩具、ゲームを通じてジャンプキャラと出会った人もいることだろう。当時は『週刊少年ジャンプ』で連載し人気が出た漫画を、フジテレビでアニメ化し、バンダイ(現バンダイナムコグループ)が商品化するという「黄金の三角形」が存在した。

 80年代に雑誌の方を読んでいた人にとっては、読者投稿コーナーの「ジャンプ放送局」や、ファミコンに関するコーナー「ファミコン神拳」も楽しみだったことだろう。前者はネットにおける投稿文化にも影響を与えているのではないかと私は見ている。後者は『ドラゴンクエスト』シリーズのヒットに貢献していると言えるだろう。

中年の「ジャンプ語り」はちと厄介?