失敗許されない
上原はSANKEI EXPRESSで連載中の「メジャーリーグ漂流記」の中で、クローザーについて「絶対に失敗は許されないポジション」とつづった。さらに、抑えて当たり前、取材されるのも打たれた時ばかりで、精神的にも相当きついともらした。「『自分がこのゲームを終わらせるんだ』という強い気持ちがなかったら、とても務まらない」とも述べた。
今季はシーズン途中の6月下旬に、セットアッパー(中継ぎ投手)からクローザーに転じ、チームの快進撃を支えた。
大役を担い、生活態度も改め、試合後に外食に出かけることもほとんどなくなった。球場内でチームが用意した食事を済ませるとすぐに帰宅。入浴剤を入れた浴槽に体を沈め、疲労回復に時間を費やした。さらに睡眠前には、肘への電気治療で入念にケアを続けてきた。ア・リーグ優勝決定シリーズではMVPも獲得。「米国に行って、さらに野球が楽しくなった」と笑った。
渡米したのは2009年。メジャーで5シーズン投げることが当初の目標だった。今季が5年目。世界一の美酒に浸る“シャンパンファイト”の最中に感想を聞かれると上原は、「振り返らへんよ、まだ。もうやめるみたいになってしまうんやん」と大阪弁でまくし立てた。大学時代から憧れ続けたメジャーのマウンドで、まだまだ躍動する。(SANKEI EXPRESS)