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干魃と農地拡大 崩れる生態系 ケニア マラ川 (1/5ページ)

2013.11.11 15:30

  • マラ川、ケニア・マサイマラ国立保護区

 【世界川物語】

 急斜面の岸から次々とヌーが川に飛び込んだ。数十メートル先の対岸を目指して、何百頭、何千頭ものヌーが跳ねるように必死で泳いでいく。1時間は続いただろうか。一直線に進むその姿はまるで求道者の行列のようだ。

 多様な野生動物で知られるケニア南西部マサイマラ国立保護区を南北に流れるマラ川。毎年7~8月ごろ、この川を舞台に繰り広げられる壮大なヌーの川渡りは「サバンナの神秘」の一つといわれている。

 途中で溺れたり、ワニに食べられたりしてしまうヌーも少なくない。川下では流されたヌーの死骸が積み重なって悪臭を放ち、ハゲワシが群がっていた。

 なぜ毎年、何を追い求めて、ヌーは命懸けで川を渡るのか-。

 牧草求め大移動

 アフリカ東南部の平原に生息するヌーはウシ科の大型草食獣で、真っ黒な顔とたてがみ、白っぽいひげ、立派な角が特徴だ。大きな群れで行動し「ウシカモシカ」とも呼ばれる。

気候の変化を察知し、牧草が育つ雨の方向へ進む『遺伝子』が組み込まれている

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