【牧野直子の健康ごはん】
この夏、売り切れになった食材があります。それは「サバ缶」。“サバ缶にやせる効果がある”とテレビ番組で紹介されたからだそう。やせる効果が期待できる成分は、この連載でもよく紹介する青背魚に豊富なEPA(エイコサペンタエン酸)です。血栓を作りにくくする、血液中の中性脂肪を減らす、総コレステロールを抑えてHDL(善玉)コレステロールを増やすなど、動脈硬化を防ぐ働きが知られています。
最近では、EPAをとることで小腸から「GLP-1」というホルモンの分泌が促進され、膵臓(すいぞう)からインスリン(血液中のブドウ糖=血糖の量をコントロールするホルモン)分泌を改善することがわかり、この仕組みを応用した糖尿病の治療薬が開発されています。さらに、食後の血糖値の急上昇を抑えたり、胃の内容物の排出を遅らせることで満腹感を高めたり、食欲を抑えることも分かったため、“EPAでやせる効果が期待できる”というわけです。