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「暮しの手帖」という貴重な良心 花森安治が貫いた手づくりの編集制作力 松岡正剛 (5/5ページ)

2013.11.25 18:00

SANKEI_EXPRESS__2013(平成25)年11月24日付(13面)

SANKEI_EXPRESS__2013(平成25)年11月24日付(13面)【拡大】

  • 【BOOKWARE】編集工学研究所所長、イシス編集学校校長の松岡正剛さん=9月14日、東京都千代田区の「丸善丸の内店内の松丸本舗」(大山実撮影)
  • 【BOOKWARE_松岡正剛】BOOK_MEETS_BOOK

 【KEY BOOK】「暮しの眼鏡」(花森安治著/中公文庫、700円)

 花森は明治末に神戸の貿易商の家に生まれ、田宮虎彦と同級となった神戸の小学校から神戸三中へ、ついで松江高校に入った。ここでのちに「日本読書新聞」編集長となった田所太郎と一緒になった。その読書新聞にいたのが大橋鎮子だったのである。東大では新聞部に入り、ペンに磨きをかけた。花森は生涯オカッパで、しばしばスカートをはいた。そのためゲイや女性にまちがえられたことも少なくなかったそうだが、これは子供時代にタカラヅカに馴染んだせいだという説がある。ほんとうのところは、激しい自由人だったということだろう。この自由人たらんとする感覚は、雑誌編集にはむろん、花森の綴るエッセイの随所にあらわれる。本書はそうした花森イズムが日々のすみずみにまで横溢している。(編集工学研究所所長・イシス編集学校校長 松岡正剛/SANKEI EXPRESS

 ■まつおか・せいごう 編集工学研究所所長・イシス編集学校校長。80年代、編集工学を提唱。以降、情報文化と情報技術をつなぐ研究開発プロジェクトをリードする一方、日本文化研究の第一人者として私塾を多数開催。おもな著書に『松岡正剛千夜千冊(全7巻)』ほか多数。「松岡正剛千夜千冊」(http://1000ya.isis.ne.jp/

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