ロイター通信によると、ウクライナが来年、天然ガス輸入や債務返済のために新規確保する必要のある財源は170億ドル(約1兆7200億円)超。政権は国際通貨基金(IMF)に融資再開を要請しているが、IMFは財政緊縮など「痛み」を伴う改革を引き換えに求めており、交渉妥結のめどは立っていない。
政権が「東」を向いたのは、輸出の4分の1を占めるロシア市場からの“締め出し”が脅威であり、ロシア産天然ガス価格引き下げの提案が媚薬として効いたからにほかならない。
AA見送りは一時的戦略
EUが、ヤヌコビッチ大統領(63)の政敵、ティモシェンコ前首相(53)=服役中=の釈放を、AA締結の前提条件として要求していたことも大きい。15年の大統領選で再選を狙うヤヌコビッチ氏は、ティモシェンコ氏の政界復帰を恐れて釈放に踏み切れなかった。