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【震災1000日】「帰れないのでは…」 不安晴れず (2/2ページ)

2013.12.4 11:20

  • 福島県双葉郡楢葉町内の除染で出た土や雑草などを保管する仮置き場。町内では除染廃棄物の中間貯蔵施設の建設はすすでいない=2013年11月17日(早坂洋祐撮影)
  • 福島県南相馬市、相馬郡飯舘村、双葉郡浪江町、双葉郡双葉町、双葉郡大熊町、双葉郡富岡町、双葉郡楢葉町、いわき市、東京電力福島第1原発、東京電力福島第2原発

 ≪朽ちていく町 月日だけが流れていく≫

 浪江町は休日でも人影がなかった。崩れたままの塀、雑草に覆われた公園の遊具…。「ガシャーン、ガシャーン」。商店の壊れたシャッターが風にあおられ不気味な音を立てる。線量が比較的低いとされる「避難指示解除準備区域」の中心街でも人の背丈ほどの雑草が茂り、「あれから1000日」を実感する。

 福島市の避難先から1日だけ戻ってきた運転手の原田宣男さん(57)は、自宅前で道路の草刈りをしていた。高くなった草で車が傷むという。まだ、水道も通っていない。「規制が解除されても町は元通りにならない」と、あきらめ顔だが「自宅に戻って植木いじりや日曜大工を楽しみたい」と話す。

 「居住制限区域」の大熊町大川原地区。避難先の山形市から一時帰宅した横田嘉政さん(68)は「除染しても家の西側に山がある。流れてくる雨水や落ち葉などで、すぐ放射線量が高くなるのでは」と不安を隠せない。

 家屋の地震被害は少なかったが、家の前に立つと警報値を毎時2.5マイクロシーベルトに設定した線量計が鳴る。除染で出た土や植物を入れた袋から出る放射線だ。「自分の地区の線量が下がり家に戻れても、町全体が再生しないと暮らせない」と、訴えた横田さんは「(今の状態では)帰れると言われても帰れない…」と肩を落とした。(写真・文:写真報道局 早坂洋祐、松本健吾/SANKEI EXPRESS

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