法案先延ばし狙う
「内閣委員長の解任決議案を出す」
自民党の脇雅史(わき・まさし)参院幹事長(68)は4日の参院議員総会でこう切り出した。内閣委員長は民主党の水岡俊一(みずおか・しゅんいち)氏(57)。自民党側が、解任決議案という強硬手段をちらつかせたのは、ある重要法案の会期内成立が危ぶまれているためだ。
内閣委員会は11月26日に国家戦略特区法案の趣旨説明と質疑を行って以降、一度も開かれていない。法案を“人質”に取り、会期延長に持ち込んで特定秘密保護法案の成立をずるずる先延ばしさせようという民主党の狙いはもはや明らかだ。
4日午後にさいたま市内で開かれた特定秘密保護法案の地方公聴会。この公聴会開催を正式決定した4日昼の参院議院運営委員会の理事会で、民主党の前川清成(きよしげ)氏(50)は「強行採決が繰り返されている。竹下登(たけした・のぼる)元首相は『国会運営は野党の言い分を7割聞き入れる』と言った。先輩の発言をかみしめてほしい」と与党側の対応を批判。みんなや共産党も同調した。
だが野党がどこまで共同戦線を維持していけるかは見通せない。党首討論で石原氏からかつての政権を「腰抜け」呼ばわりされた海江田氏は「あれは石原さんの持論ですから」と語るのがやっとだった。(坂井広志、小田博士/SANKEI EXPRESS)