国会は会期末の12月6日、機密を漏らした公務員らへの罰則を強める特定秘密保護法案をめぐる与野党攻防が続いた。与党は今国会での法案成立を確実にするため、国会の会期を8日まで2日間延長することを求め、6日の衆院本会議で決定した。民主党は安倍内閣不信任決議案を提出するなど徹底抗戦した。
民主党の海江田万里(かいえだ・ばんり)代表は6日、党代議士懇談会で「特定秘密保護法案の採決のためだけの会期延長は許せない。不信任に値する」と安倍内閣を非難した。
内閣不信任決議案は6日夜の衆院本会議で自民、公明、日本(にっぽん)維新の会などの反対多数で否決。与党は不信任案否決後に参院本会議を再開、特定秘密保護法案成立に向けて民主党が提出した中川雅治参院国家安全保障特別委員長(自民)の問責決議案の処理を急いだ。
これに先立ち、民主党が提出した森雅子少子化担当相の問責決議案は、参院本会議で与党などの反対多数で否決された。