濃厚なコテキーノ
中川さんのお薦めは、イタリア北部に位置するワインの名産地・ピエモンテ州のワインとイタリア食材とのマリアージュだ。南仏と接するピエモンテ州は美食の都としても知られ、伝統的な食文化や食材を見直す運動「スローフード」発祥の地としても知られる。「山に囲まれたピエモンテは、味の濃い野菜をはじめ、上質の肉や塩漬けのタラなどさまざまな食材に恵まれています。そしてそこで造られるワインは、フランス・ブルゴーニュにも負けないと言われるんですよ」(中川さん)
そんなピエモンテの赤ワインによく合うのが、イタリアの郷土料理として知られる腸詰め「コテキーノ」。コテキーノは、豚の腸に豚肉と香辛料だけを詰めて作られるが、肉と一緒に脂質などもたっぷり詰めるため濃厚でコクのある味わいに仕上がる。イタリアでは、これに炊いたレンズ豆を沿えて年越しを迎えるという。
「レンズ豆をコインに見立てて、イタリアでは縁起ものとして年越しに食べるんです。イータリーではデリ取扱店舗で販売するほか、代官山、横浜、亀戸、日本橋三越店のレストランでも提供しています」