独特の弾力と甘み
そして、クリスマス気分を盛り上げてくれるのがイタリアの伝統菓子「パネットーネ」だ。パネットーネは“大きなパン”という意味のドーム型の焼き菓子で、専用の酵母を使って作られる。独特の弾力とほどよい甘みで知られ、イータリーで扱うボニファンティ社のパネットーネは、天然酵母のみを使用してゆっくりと発酵させているのが特徴だ。織り込まれたオレンジピールのほろ苦さが、パネットーネの甘みを引き立てる。
パネットーネはかつて、イタリアの各家庭でクリスマスの4週間前ごろに作られ、親戚や知人に配る習慣があった。ただ、発酵や焼き上げに手間が掛かることから現在は市販のパネットーネを配ることが多いという。
中川さんの提案はマスカットの香りが魅力の甘口ワイン「モスカートダスティ」とのマリアージュ。「微炭酸のワインですので、爽やかな口あたりがパネットーネの甘さを引き立てます。プレゼントやホームパーティーのお土産などに、セットで買われる方も多いんですよ」
イタリアから届いた本場の味で、いつもと違った年末年始を過ごしてみるのもよさそうだ。(今泉有美子、写真も/SANKEI EXPRESS)