政府与党政策懇談会に臨む安倍晋三(しんぞう)首相(右から3人目)=2013年12月21日午後、首相官邸(酒巻俊介撮影)【拡大】
安倍晋三首相(59)は、予算案を了承した21日の政府与党政策懇談会で「今回の予算は、競争力強化のための未来への投資、暮らしの安心・安全に重点化する」と述べた。
14年度予算案では、中小企業の試作品開発などを後押しする補助金に補正と合わせて1526億円を確保。企業の省エネ設備導入支援や「3Dプリンター」の開発費も成長戦略の一環として計上する。
教育分野では、幼稚園の保育料補助を拡充、高校生向けに創設する奨学給付金制度には28億円を充てる。米国立衛生研究所(NIH)にならった「日本版NIH」の創設に向け、医療分野の研究開発に1200億円を計上する。設備投資の活性化や成長分野の育成を通じて企業業績を改善し、賃上げで家計も潤う好循環を目標としている。