ホドルコフスキー氏はそれまで、自らの罪を認めることにつながるとし、一貫して恩赦の嘆願を拒んでいた。母親の病状が芳しくない中、最近は再々起訴されるとの情報が捜査当局からリークされていたため、今回の恩赦嘆願から釈放に至る流れは政権側が主導したとみられている。
プーチン氏が恩赦に踏み切った最大の理由として、米仏独など主要国の首脳がソチ五輪開会式への欠席を相次いで表明したことが指摘されている。同性愛宣伝禁止法の施行などロシアの人権状況に対する抗議の意図があると解釈されており、プーチン政権が威信をかける初の冬季五輪開催に水を差す事態だ。
ロシアは来年6月、主要国(G8)首脳会議をやはりソチで主催することにもなっており、対外関係の足かせは取っておくのが得策だった。「ホドルコフスキー氏を釈放しても脅威にはならず、逆に政権の余裕を演出できると考えた」(政治学者)との見方もある。