【KEY BOOK】「AKIRA」5・6(大友克洋著/講談社、1121円、1223円)
鉄雄は被災者たちを救済するも、援助食料に薬物を混入させ、新たな超能力軍団を築こうとしていた。ミヤコの教団はその治癒に乗り出し、敷島大佐はSOLによるアキラと鉄雄の抹殺を計画し、東京湾上に陣取ったアメリカ軍空母はこれらの事態の有利な収拾をもくろんでいた。しかし、鉄雄のエネルギーはますます異様になるばかりなのである。こうしてついに鉄雄が宇宙大のエネルギーを内爆させ、事態は未曽有の混乱に向かっていった。登場人物の大半が巻き込まれ、最後の戦闘が繰り広げられる‥‥。『AKIRA』は劇場公開のアニメとなって海外でも大当たりするが、ストーリー展開はマンガ版とは異なっている。マンガ第4巻刊行時に劇場版制作を開始して、マンガの中断があったせいでもある。(編集工学研究所所長・イシス編集学校校長 松岡正剛/SANKEI EXPRESS)
■まつおか・せいごう 編集工学研究所所長・イシス編集学校校長。80年代、編集工学を提唱。以降、情報文化と情報技術をつなぐ研究開発プロジェクトをリードする一方、日本文化研究の第一人者として私塾を多数開催。おもな著書に『松岡正剛千夜千冊(全7巻)』ほか多数。「松岡正剛千夜千冊」(http://1000ya.isis.ne.jp/)