あれこれ考えて悩んだ時期もあったが、先達の「自分の思ったとおりにやりなさい」というアドバイスで吹っ切れた。
「お客さんの期待に応えたい。それだけなんですよね。また来たいな…と思ってもらうためにどうするか。しっかりやっていればお客さんは分かってくれる」。多少、便が悪くても、いや、だからこそだろうか、「味」を求めてやってくるのだ。(文:山上直子/撮影:恵守乾/SANKEI EXPRESS)
■京天神 野口 京都市上京区天神道上ノ下立売上ル北町573の11、(電)075・276・1630。京都の旬の素材をシンプルに食べさせてくれる隠れ家的な店。カウンター8席と個室1室。北野天満宮の南に位置し、天神市(毎月25日)の日だけ昼も営業。夜は午後5時30分~9時、昼は5250円、夜は1万3650円、1万6800円。ざっくばらんな店主との会話も楽しい。要予約。