【京都うまいものめぐり】
京都で初めてという自家製ハムとソーセージの専門店「リンデンバーム」。ヨーロッパ伝統の味を伝えるとともに京の素材を使った新感覚のソーセージも創作。ていねいに手作業で作られたソーセージやベーコンなどがずらりとショーウインドーに並び、古都のグルメの目を楽しませている。
定番をはじめ50種類から
店主の吉田英明さんは、ホテルのコックとして働いた後、独立して今出川でフレンチレストランを営んでいたが、見た目の美しさや浅く広い知識が必要となるコックという立場には超えられない壁を感じたという。そんなとき脈々とその地方で受け継がれてきた素朴な伝統食に興味を持った。
「ヨーロッパでは婚姻があると、その地方の食が伝わるという風習があります。例えばシュークルートはチンギス・ハーンの時代にモンゴルから伝わったキャベツの漬物に端を発するんです。そんな民族学の世界にひかれたこともあって、欧州各国の伝統食に不可欠なソーセージを作っていきたいと思ったんです」と吉田さん。フランス語で豚肉加工品の専門店を「シャルキュトリー」という。