他流試合を重ねた果実は、少しずつ狂言のDNAにも組み込まれていく。「一般の劇場で狂言を見せる際、能舞台の橋掛かりなどの表現意図を分解し、考え、再認識した。こうした試行錯誤から、自分たちの本質は何なのか、とらえ直すことで新たな普遍が生まれるのではないでしょうか」
本質を求める旅は、まだまだ続く。(SANKEI EXPRESS)
■のむら・まんさい 1966年、東京生まれ。父は人間国宝、野村万作(82)。東京芸術大学卒。重要無形文化財総合指定者。70年、「靭猿」で初舞台。「狂言ござる乃座」を主宰。2002年から世田谷パブリックシアター芸術監督。芸術選奨文部科学大臣新人賞など受賞多数。主な著書に「萬斎でござる」「狂言サイボーグ」「MANSAI◎解体新書」など。
【ガイド】
■「神なき国の騎士ーあるいは、何がドン・キホーテにそうさせたのか?」 2014年3月3~16日 世田谷パブリックシアター(東京)。チケットセンター(電)03・5432・1515
■「第65回野村狂言座」 2014年1月16、17日 宝生能楽堂(東京)。万作の会(電)03・5981・9778