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【タイガ-生命の森へ-】豊かな川 朝ご飯がすぐ釣れた (1/4ページ)

2014.1.6 15:00

初雪の朝、狩小屋の前でハリウスを釣る猟師アンドリューシャ。猫も釣果を待っている=2013年10月4日、ロシア・クラスヌィ・ヤール村(伊藤健次さん撮影)

初雪の朝、狩小屋の前でハリウスを釣る猟師アンドリューシャ。猫も釣果を待っている=2013年10月4日、ロシア・クラスヌィ・ヤール村(伊藤健次さん撮影)【拡大】

  • 冬を迎える前のアカシカは、タイガの猟師にとって最高のごちそうである=2013年10月3日、ロシア・クラスヌィ・ヤール村(伊藤健次さん撮影)
  • アカシカ肉とニンニクたっぷりのスープ。体の芯から温まりこの土地と一体になる気がする=2013年10月3日、ロシア・クラスヌィ・ヤール村(伊藤健次さん撮影)
  • 虹色に輝くハリウス。サケ科の魚で和名はカワヒメマス=2013年10月4日、ロシア・クラスヌィ・ヤール村(伊藤健次さん撮影)
  • 釣ったばかりのハリウスを唐揚げにするワーニャ=2013年10月2日、ロシア・クラスヌィ・ヤール村(伊藤健次さん撮影)
  • ロシア・クラスヌイ・ヤール村、ビギン川

 初雪の朝。夜明けと同時に狩小屋のベッドから抜け出す。

 重い木製のドアを開ければ、目の前にビキン川が流れている。シビれるほど冷たい川水でさっと顔を洗い、エゾマツに立てかけておいた釣竿を手にする。軒先で寝ていた黒猫がいつの間にか足元に寄ってきた。

 道糸の先には黄色い毛糸を巻いただけの大ざっぱな毛鉤。それを流れの奥に向かって思いきり投げ込む。

 ポチャン、と水しぶきが上がり、波紋が収まるのをひと呼吸待って、ゆっくりとリールを巻いた。

 ウキが勢いよく水中に沈む。慌てて竿(さお)をあおると、グンと心地いい手応えがあった。一投目からいきなりハリウスがかかったのだ。さすが。つくづく感心するのは釣りの腕ではなく、この川の良さにである。顔を洗って小屋に戻る前に、もう朝のオカズが釣れている。こんな理想的な川辺の小屋があるだろうか。

 ハリウスは長い背びれと虹色のうろこが美しく、白身のおいしい魚だ。うれしいのは僕ばかりではない。魚を岸に上げると、すかさず猫が飛びかかってきた。朝から猫まで釣ってしまうとは。やがて猟師のアンドリューシャが起きてタバコを一服すると、同じように竿を手に川岸に立った。黒猫が足元に座り川面を眺める。彼もあっという間に次々と魚を釣り、猫はまんまとお代わりを手にしたのだった。この何気ない狩小屋の日常こそが、かけがえのないタイガの魅力だと思う。

生きることの激しさと美しさ

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