シャープのロボット掃除機は、スマホに独自の通信アプリを取り込むと、掃除機から「(ゴミがたまり)おなかいっぱいになったよ」などとメッセージを受け取れる。
気象情報をネットから取得し、雨の日は自動で乾燥までする洗濯乾燥機のほか、「最新の製品に買い替えると電気代が安くなってお得ですよ」などと助言する冷蔵庫の開発も進める。
市場 25%拡大見込み
民間調査会社の富士キメラ総研は、17年の家電全体の国内市場規模を7兆4610億円と試算。単価の高いスマート家電の効果で12年から25%拡大すると見込む。
ただ、生活用品大手のアイリスオーヤマ(仙台市)などが手掛けるジェネリック家電も根強い人気がある。SMBC日興証券の白石幸毅シニアアナリストは「高いお金を払うにふさわしい付加価値と便利さを提供する努力がもっと必要だ」と注文を付けた。