タイで2月2日、下院(定数500)の解散に伴う総選挙が行われる。インラック政権退陣と選挙延期を求める反政府デモは収束する気配がみられず、首都バンコクでは1日、発砲などにより6人が負傷した。最大野党・民主党の選挙ボイコットで現政権の信任投票の様相を示す総選挙に、どのような形で参加するか苦慮している有権者も少なくない。
「不正な選挙には行かず、デモに参加しよう」
反政府デモ隊を主導するステープ・トゥアクスパン元副首相(64)は1日、春節(旧正月)を祝うバンコクの中華街で、約1万5000人(警察発表)のデモ参加者とともに翌日の選挙を棄権するよう訴えた。
デモに参加していた男性(66)は「選挙より腐敗した現政権の打倒が先だ」と話した。
デモ隊は今回、総選挙の不在者投票(1月26日実施)の際に行った投票所の封鎖は行わず、投票所に通じる道路を占拠して妨害する戦術を取る。南部では投票用紙の輸送が阻止されるなど混乱も起きている。