≪タクシン派VS.反政府派 貧困層とエリート層の確執≫
タイの反政府派は総選挙の延期を求めてデモを続けているが、インラック政権は総選挙を強行する。反政府派が2月2日の投開票を妨害することが予想され、選挙が成り立つかどうかの懸念も出ている。
Q どんなデモが続いているの?
A インラック・シナワット首相(46)の兄で2006年のクーデター後に汚職の罪に問われ、国外逃亡したタクシン・チナワット元首相(64)を批判する反政府派と元首相支持派による対立が原因だ。昨年(2013年)11月に与党タイ貢献党がタクシン氏を対象に含めた恩赦法案を下院で可決させたことをきっかけに、反政府派がバンコクの主要な交差点を封鎖したり、政府庁舎を取り囲んだりしている。
Q 両派はどういう人々なの?
A タイでは、国王を頂点とし、軍や都市部のエリート層らが中心の政治が続いてきた。タイ社会には家柄や社会的立場を重んじる階層意識がある。その固定化された構造に切り込んだのがタクシン氏だ。ないがしろにされていた北部や東北部の貧困層に手厚い政策を実施し支持を得た。これまでの支配層と貧困層を軸とする確執だよ。