1600年にエリザベス1世(1533~1603年)の勅令で設立された会社は、アジアと香辛料や綿花などの通商を行ってきたが、当時、中国が独占していたお茶の栽培法を学び、お茶をインドなどで栽培し、加工。英国に輸出し始めるなど、「今流に言えば産業スパイ」をやって事業を拡大した。
お茶を最初に英国に紹介したのも東インド会社だった。会社は帆船が持ち帰ったお茶を1664年に英国王チャールズ2世(1630~85年)に献上。国王には未知の商品だったが、中国茶の存在を知っていたポルトガル出身の王妃が気に入ったことから上流階級の間で人気の商品となったという。
当時のグーグル
お茶は18世紀に入ると英国で爆発的な人気を博し、ビクトリア女王(1819~1901年)の治世下で生まれたアフタヌーンティーは新しい上流階級の文化として広がった。
高価なお茶に保険をかけて事故など不測の事態から担保する保険業など新事業もこの時代に誕生。マーサーさんは「東インド会社は現代に残る多くのビジネスモデルをつくった。当時のグーグルのような開拓者的な企業だった」と指摘した。