【Room’s】
JR中央線沿線には個性的なカラーを持つ街が多いが、杉並区の閑静な住宅街が広がる西荻窪駅周辺はここ数年、アンティーク街として注目を浴びている。古道具店や古美術店、アンティーク雑貨店など約60軒が駅を中心に東西南北に広がる。店舗が最も集中する駅の「北西エリア」に位置する「Maple Antiques(メープル・アンティーク)」は、その名から想像できるようにカナダから直接仕入れているアンティーク食器や雑貨が中心の品ぞろえの店だ。
「ファイヤーキング」という名前をご存じだろうか。米・オハイオ州にあるアンカーホッキング社で1942年から76年まで製造されていた耐熱ガラス製品のブランドで、さまざまなテーブルウエアやマグカップが製造された。特徴的なのは、企業広告の入ったマグカップが配られたり、スーパーなどで安価に売られていたため、当時の北米の家庭の食卓には必ずといっていいほどあったポピュラーな食器だった。製造終了から40年たった今も、使えるビンテージ食器として人気があり、日本でもコレクターがいるほどだ。