【佐藤優の地球を斬る】
反体制派デモ隊と治安部隊の大規模衝突でウクライナ情勢が緊迫している。
「停戦」合意後も銃撃戦
<ヤヌコビッチ大統領は20日までに、野党指導者3人との協議で「停戦」に合意し、情勢正常化に向けた交渉を始めると約束した。ただ、デモの暴力化を招いた過激民族主義勢力は合意内容を拒否。現地の報道によると、キエフでは同日の合意後、銃撃で負傷者が出た。
(中略)18日の大規模衝突は、過激民族主義勢力が銃器や爆発物も用いて扇動した可能性が指摘されている。過激民族主義勢力の連合体「右派セクター」の代表者は、大統領との協議に参加していないことを理由に「停戦合意」には従わない考えを表明した。
ウクライナ保健省は20日、今回の衝突による死者が28人に増えたことを明らかにした。治安部隊側の死者も10人にのぼった>(2月20日MSN産経ニュース)