オーストラリア・シドニー【拡大】
新たなリスク「日本化」
財政危機が落ち着きつつある欧州も、14年には成長率がプラス転換する。だが、1月のインフレ率は日本を下回る0.7%にとどまった。デフレによる経済の長期停滞は、海外で「日本化」(ジャパナイゼーション)とも呼ばれ、新たなリスクとなっている。
G20で麻生太郎財務相(73)は、日本が「歴史上、デフレを経験した唯一の国」として、低インフレに直面した欧州に「デフレの悪循環に陥る前に、積極的な経済政策を打つ必要性」があると強く訴えた。欧州の出席者も熱心に耳を傾けた。
ただ日本も安穏としてはいられない。日銀の量的緩和など安倍晋三政権の経済政策アベノミクスは一定の効果を上げている。だが、海外当局者からは「第3の矢である成長戦略や構造改革の着実な実施」(ジェイコブ・ルー米財務長官)を求める声が根強い。G20閉幕後に記者会見した黒田総裁は「日本はより高い成長を目指すことで、世界経済に貢献していくことが重要だ」と述べた。(シドニー 塩原永久/SANKEI EXPRESS (動画))