ジェーンに自らを重ね
中学2年でスカウトされ、芸能界に入った。今回、英訪問で歴史学者から「子供のときに急に大人の世界に入らなければいけなくなった点で、ジェーンとあなたは一緒ね」と言われ、はっとしたという。「実は、まだ流されたまんまです。気づいたら12年がたって、今もたまに、あれ、なんでこんなふうに(女優に)なったのか、ってふと思うことがあります」と、すでに人気も知名度も得ながら、意外なことを言う。
それでも「期待されたら、期待にこたえたいと思います。こういう役をやってほしい、こういう役が見たい、って言ってもらえると、じゃあ、やろうって思うんです」。その言葉は本物だ。東京を大雪が見舞った2月初旬、稽古場を訪ねると、全身黒ずくめの運動着のような姿で、演出の白井やジェーンの乳母エレン夫人役の銀粉蝶の間を往来して、役を身につけようと走り回る堀北の姿があった。「毎日稽古して、みんなで作りあげていく舞台の作業はとても面白くて」。